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なぜCDが売れない時代なのか。超現実至上主義宣言〜tetoセカンドアルバム〜

 マグロックという野外ライブに行った際に出会ったバンド「teto」。早口で疾走感があり、高音のコーラスが特徴。耳に悪そうなロックなギターは聴いていて最高に気持ちいい。

 

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今月発売されたteto新アルバム。特典はマグネット。タワーレコードで購入したらメッセージ付きのレシートが貰えた。

 マグロックでは人工衛星と高層ビル、拝啓、pain pain painのtetoを代表とする楽曲3曲を披露した。三曲目が終わると、観客も圧倒されたのか曲が終わると静かになり、「マグロックは葬式なんですか?!」とボーカルに言わせてしまうほどの迫力を見せた。観客は「イエーイ!」と答え、「イエーイって、それじゃ葬式ってことになっちゃうじゃん!」と突っ込まれていた。

 そんなライブの中で、ボーカル・小池が、「youtubeでMVを出せる楽曲をだせるのは限られている。ラジオでも限られた楽曲のみ。CDが売れない時代だから、CDに収録されているyoutubeに出ていない曲は、まるでこの世に存在しない曲のようになっている。そんな、youtubeにもラジオにも流れない日の当たらない曲も同じように大切だ」というようなことをいっていた。多分、こんな内容だったと思う。

 

超現実至上主義宣言~収録曲~

01. 光るまち
02. 蜩
03. kill&miss
04. ねぇねぇデイジー
05. suimo amaimo
06. ラストワルツ
07. 螺旋階段
08. 夜想曲
09. 不透明恋愛
10. 声のもと
11. コーンポタージュ
12. 時代
13. ただいまおかえり
14. 全肯否定
15. LIFE

 LIFEでは、こんなに優しい声も出せるのか!とギャップを感じた。

 2600円でこんなに満たされるのなんてなんてお得なんだ。

 

なぜCDが売れないのか考えてみた

スマートフォンの普及により、多くの音楽と出会えるようになった

Itunesやmoraなどで音楽がダウンロードできるようになったから

・インターネットで無料で聴けるから(youtubeなど)

spotifyやLine musicなどのストリーミングアプリがあるから

 これらは、曲がばら売りになっている状態である。youtubeはMV化されたものしか聞くことができない。itunesも一曲ずつ購入できる。youtubeに公開されている曲やCMなどに使われた曲ばかりダウンロードされるだろう。

 CDにはいっている「まるで世の中に存在しなかった」ような曲も、その曲も作った本人は同じように愛を込めて作られた作品だ。アルバムに組まれた曲の順番だって、適当に選んだわけではなく、意味があると思っている。このアルバムの1時間2分そのものが一つの作品でもあると思う。その良さはCDでしか楽しめない。

 

 どんな時でもそばで寄り添う音楽は、ネット環境なんかに左右されないでいつでも聴けなきゃね。