Aoi

音楽、舞台、本。

大好きが虫はタダシくんの

今週のお題「好きな漫画」

 私の好きな漫画は阿部共実の「大好きが虫はタダシくんの」です。

 阿部共実の他の作品は「ちーちゃんはちょっと足りない」、「空が灰色だから」などがあります。少年チャンピオンコミックスで単行本が出ています。かわいらしい絵のタッチが特徴です。

 

 「大好きが虫はタダシくんの」は、阿部共実初の作品集で、7タイトル収録されています。

 

 この本の前半部分は、「ドラゴンスワロウ」というタイトルの、ソフトボール部のクールな先輩のことが大好きでたまらない後輩とのやり取りを描いた青春ストーリーです。次の「破壊症候群」は、どんな物でも破壊してしまうという特殊能力を持った女子高校生が、突如街に現れた化け物を倒し、人類を救うというお話です。

 

 前半部分は明るい話なのです。

 しかし後半に差し掛かると、ざわついてきます。

 

 「あつい冬」

 「デジタル人間カラメ」

 「大好きが虫はタダシくんの

 

 ここからは、ザ・阿部共実ワールドな世界観が繰り広げられます。

 本のタイトルだけ見ると意味が分からないと感じる人もいるとは思いますが、本の内容も、タイトル通り、意味が分かりません。ただ、切なく、ショッキングな場面も登場します。本の帯には、「心がざわつくオムニバスショート」と紹介されていますが、まさにその通り。言葉では表せない何とも言えない気持ちにさせてくれます。

 

 気になる方は是非読んでみてください。