顧問に宇宙人と呼ばれた女
今週のお題「部活」
私は中学時代、卓球部に入っていました。
田舎の学校だったので女子の部活の選択肢が卓球部か、吹奏楽部か、バレー部の三択でした。音楽のセンスがなく、バレー部はボールが当たったら痛そうだし、でもピンポン球だったら痛くなさそう、そんな単純な消去法で卓球部に入りました。
そんな甘い気持ちで入部したものの、顧問の先生がすごく厳しい先生でした。
入部当初、最初の3ヶ月ぐらいは卓球台にも立たせてもらえず、延々と素振りをさせられ、壁に寄りかかると怒鳴られ、素振りが変だった私は、顧問に宇宙人と呼ばれました。他の部員もあだ名をつけられました。柴犬だとかチップだとかヤマネだとか。いつもそう読んでいる訳ではなく、コミカルといか、ふざけて呼んでいるみたいでしたが。私の宇宙人に関しては完全にイジメですね!!
怒鳴ると恐いので、皆んな影で悪口は言うものの、顧問に直接反抗することはありませんでした。
*一番記憶に残ってるエピソード
ある日の練習中、いつもより機嫌の悪い顧問がタバコの匂いをプンプンさせながら、
『お前ら声が小さい!』
と言い、私達を体育館の端に行かせ、顧問は対角線にドカンと座り、延々とお願いします!だとかハイ!などの挨拶を大声で言わせてていました。
『声がちいせぇーぞ!』
『はい!』
『聞こえねぇーぞ!』
(聞こえてるじゃん!!!)
レスポンスが聞こえねぇーぞは聞こえてるってことですね。はい。
この顧問のおかげ?まあってか県大会に出場するほどのそこそこのレベルにもなりました。喫煙しながら説教を聞くのは苦痛でしたが。6年経った今でも久しぶりに卓球をやるとあの時の感覚が染み付いているのか、自然と体が動くんです。あれだけ嫌っていたけれど、今となっては感謝ですね。